ミドルエイジクライシスという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
一般的に40代50代といえば人生の中盤です。
仕事もプライベートも多少余裕が出る事で、自分自身の内面を見つめ返す時期になることも多い時期といえます。
ちょうど折り返しの時期だからこそ、これまでの自分とこれからの自分を考え、このままでいいのかどうか不安を覚えてしまうのです。
ミドルエイジクライシスってどのような症状?
幻滅、焦燥、不安などが一般的な症状です。
若々しくエネルギッシュだった自分と違い老いていく自分。
昔理想としていた自分と、現実の自分との差。
親の介護や自身の老後に対する不安。
こういったことがミドルエイジクライシスの要因となっているのです。
そんなもんかとあなどってはいけません。
目を背けたい現実が目の前にある時、現実を否定したい自分というものがいて、その思いが強くなってしまうことがあります。
これが勘違いへと繋がってしまい、つい魔が差したという状況を引き起こしてしまうこともあるのです。
ゴーギャンの苦悩
ミドルエイジクライシスは別名ゴーギャンコンプレックスと呼ばれます。
これは通称などではなく立派な心理学用語ですので、むしろミドルエイジクライシスの方が別名といってもいいですね。
ゴーギャンといえばタヒチをテーマにした作品が有名な画家です。
なぜ、ゴーギャンなのか?
ゴーギャンはずっと画家だったわけではなく、もともとサラリーマンでした。
サラリーマンをやめたあと画家になったのですが、それは43歳の時に起こりました。
それまでずっと家族と幸せに暮らしていたゴーギャンですが、ある日妻子に別れを告げタヒチに渡ったのです。
同じくミドルエイジになり、悩み、やり直したいと思ってしまった末の行動です。
別にゴーギャンが画家気質で独特の感性を持っていたからこうなったわけではありません。
これは誰にも起こりうることです。
結果有名になれたんだから良かったじゃないというものではありません。
たまたまうまくいっただけで、多くの人の場合、焦り状態の中での行動を起こせば失敗が待っている確率の方が高いのです。
ピンチはチャンス、今の思いを次のステップへの勢いに
幻滅、焦燥、不安、これらの原因となっている今の自分を否定することは、ただ現実から目を背けているだけにすぎません。
これまでの自分の行動に自信を持ち、たとえ理想通りではなかったとしてもありのままの自分を受け入れましょう。
それが次のステップに進むための大切な一歩です。
そしてありのままの自分を受け入れた時、今の自分というものが明確になり、次の目標が見えてきます。
目標が見えればあとはこれまでと同じように着実に進んでいくだけです。
当然道中には困難もあるでしょう。
でも、それは年代に応じて形が変わっただけで、これまでもたくさんあったはずです。
それを乗り越えてきたミドルエイジのみなさんだからこそ、到達できる目標なのです。
人生100年時代、まだまだこれからが楽しい時です。
目標を忘れずに常に刺激に溢れた人生を送っていきましょう。